「モノ」ではない何かを持っている人達 〜キューバ その1〜

さて、もう半年以上前になりますが、ちょっくらキューバハバナに行ってきました。

アメリカとの国交改善の話でアツい国です。



でも旅行の目的はそんな堅苦しいものではありません。サルサです。サルサダーーーーンス!

観光も何もせずに、このチェゲバラで有名な広場にもいかずに、ひたすら朝から晩までサルサしてました。この広場とか、どこだよ、って感じです。



さて、噂に聞く通り、キューバは極めて面白い国だなーと思いました。

キューバの人達は「モノ」を持っていません。なぜなら、共産党独裁政権の方針で、私有財産保有が厳しく取り締まられてるからです。


お金を貯めても車を買ってはいけません。家も新しいのを買ってはいけません。土地も購入できません。そもそも、どんな職業であっても月給15ドルなの(月給ですよ月給。日給じゃないですよ)で、別にお金貯まりません。

(何事もそうですが、例外はあります。抜け道です。なので、当然、豪華な車に乗ってる人も、ゴージャスな家に住んでる人も、サイドビジネスでぼろ儲けしてる人もいます。)








さて、でも、この国の人達の教育レベル、(というよりむしろ「教養レベル」と言った方が良いかもしれない)は非常に高いです。

識字率、とかいうレベルの話ではありません。

そこらへんのバーのおっちゃんや道のおっちゃんとも知的に非常に面白い会話ができるんです。今後アメリカと外交関係が改善したらどうなるのか、キューバの音楽や文化がどう独自の発展を遂げたのか、一国2通貨制度でどのようなメリット、デメリットがあるのか、等等。


キューバでは、教育、医療は完全にタダです。

初頭教育だけではありません。大学教育(ダンスの専門学校や音楽の専門学校含む)も全部タダです。だから、僕がサルサを習った先生も、ダンス教育は全部ただで受けました。道で絵を描いてるおっちゃん達も、バーで演奏してるバンドの人達も、皆それらのスキルはタダで身につけたものです。


(僕的には、ダンスや楽器のクラスがタダとか結構アンビリーバブルです。俺もいきてー!と思ったらキューバ人限定みたいです。。。あたりまえですね。笑)




だから、みんな、極めて高いスキルを持っている。ダンスも、絵も、楽器も、皆めちゃ上手いんです。(僕、アート詳しくないんでどれくらい上手いかとかはよくわかんないですが。笑)

日本からダンスや楽器を習いに留学しにきてる日本人にも沢山会いました。





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彼等は「モノ」はもってません。ただ、モノでない無形の資産を沢山もっているなあ、って思いました。




一つ前の記事でも書きましたが、彼等がモノが欲しくないかというと、ほぼ間違いなくそうではないと思います。


モノも欲しいに決まってます。だれでも物欲あるに決まってます。







でも、一つ確かな事は、モノ以外にも大事な事がある、ということです。

もう一つ確かかもしれないことは、そのモノ以外の大事なものは、モノに取って代われるくらい貴重な可能性がある、ということです。豊かな人生を送る上で。

そしてもう一つ確かな事は、モノ以外の大事なものは、地球環境にあまり負担をかけない、ということです。







最低限生きて行く上でのモノは欲しいけど、あとはモノではない何かを充実させて生きて行きたいなーなんて思いました。

(最高の先生達と)