意味の意味

僕は意味を問うのが好きですが、（働く意味とは何なのかとか、人生の意味とはなんなのかとか）

そうすると、一つ難問にぶつかります。（上の二つも既に難問ですが。笑）

「意味」という言葉の意味です。

「意味」とはどういう意味なんでしょう。

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これを考えるには、子供が「意味」という単語をどうやって理解するかを考えるのがヒントになりそうです。

例えば、子供に「リンゴ」という単語がどういう意味かを教える時には実際のリンゴを見せて「これがリンゴだよ」と教えればいいです。

でも、抽象的な単語、「目的」とか「成長」とか、そして「意味」とかいう単語を教える時には、目の前にそれを持ってきて「これだよ」と教えることはできません。

なので、子供は文脈の中で学ぶ事になるでしょう。

周りの人が、「意味」という単語を使っているのを聞いて、大体「意味」という言葉がもつ感覚を掴んでいく。

それ以外に方法がないでしょう。

（これは言語学の分野で研究がすすでいて、面白い本がこれ。）

The Stuff of Thought: Language as a Window into Human Nature

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さて、本題に戻って、「意味」という言葉の意味について考えます。

子供が何かを言って、お母さんが「それどういう意味？」と聞き返すシチュエーションを想像します。

この時、子供が「意味」という単語の意味を知らなければ、お母さんの質問は理解できません。

子供：「意味？？？」

となるはずです。

そこで子供は質問するはずです。

子供：「意味ってなに？」

ここで、お母さんは、「意味」という単語を使わずに「それどういう意味？」という文章を言い換える必要があります。そこがミソな気がします。

僕なら、

「何が言いたいの？」

と言い換えると思います。

"What do you mean?" は　"What do you want to say?" に近い、と思います。

ここで考えたのは、「意味」という単語は「やりたいこと」「したいこと」「Want」と密接に結びついているのではないか、ということです。

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「意味」という単語は、物事を分解するだけの中立的な単語と考えられる事が多いかもしれません。

「民主主義の意味って何？」と聞かれれば、「民主主義」を構成する要素（例えば、普通選挙、とか、言論の自由、とか）を並べ立てて、こういうものの集合を「民主主義」と言うんだよ、と説明すればいい気がします。

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でも、本質的には、「意味」という言葉は「何がしたいのか、何を欲しているのか」という様な、中立的ではあり得ない概念なのかなーとも思いました。

「人生の意味」は「人生でやりたいこと」と同義なのかもしれません。