日本語

「普通」の定義 ①

さて、例えば今、職場や学校に、足が4本ある人が現れたとします。 そうすると、たぶんその人は「普通じゃない!」と周りから思われるでしょう。このご時世なので、あからさまに言われなくても、皆、「あの人は普通じゃない」と思うでしょう。 さて、今、足…

知らない事すら知らない事はどれくらいあるのか。 〜哲学とマネジメント〜

僕はずーっと自分は社会不適合者だと思ってきましたが(”社会不適合者”の定義はさておき)、どんな風の吹き回しか、今、とあるベンチャー企業で経営に携わっています。そしてそれが意外と楽しい。 自分が社会不適合者だと思っていた理由は、哲学について考え…

話の聞き方 その②

ずーーーっと前に、「話の聞き方」というタイトルで記事を書きましたが、なぜかふとその第2弾を思いついたので、久しぶりにこのテーマについて書きます。 さて、僕は社会人1年目の時に、上司に謝罪を求めた事があります。それは飲み会で無理矢理飲まされそ…

強くなる2つの方法

強くなるには二つの方法がある気がします。 一つはめちゃめちゃ固くなる事。パンチされてもびくともしないくらい固くなる事。壁の様になること。 もう一つは、めちゃめちゃ柔らかくなる事。パンチされても何も感じないくらい柔らかくなる事。水の様になるこ…

知的アナーキズムの勧め

以前、物事の優劣を判断するのは不可能である、という記事を書きましたが、これは、簡単に言うと、「あなたが正しいかもしれないし、でも僕が正しいかもしれない。あなたが間違っている可能性だってあるし、僕が間違っている可能性もある」、という、なんだ…

根拠のない自信が大事である根拠

僕は根拠のない自信こそが大事であると思っていますが、その根拠を書きます。 (はい、この時点でもうパラドックス) 根拠のない自信が何故大事なのか?それは、とても簡単で、「根拠がある自信」はその根拠を潰せば一瞬にして崩れてしまうのに対して、「根…

自己満足の時代

高校の時、サッカー部に属していましたが、鬼コーチに付けられたあだ名は「自己マンプレーヤー」 カッコいいプレーや綺麗なプレーに満足し、結果に結びつかないプレーばかりをしてたので付けられたあだ名でした。 正直、楽しければ勝つか負けるかなんでどう…

人生の意味

人生に意味はあるんだろうか、というありふれた問いに答えるには、「意味」という言葉の意味について考える必要があり、そうすると意味が分からない無限ループに陥りますが、 人生には意味はある!! と考えれば元気づけられるし 人生には意味なんてない、と…

真面目にテキトウする ④ 〜物事の優劣を判断するのは原理的に不可能だと思う。 Anything goes, Feyerabend〜

就職活動をしていた時に、一度だけOB訪問というものをしたことがあります。 結局そのOBの人が勤めている会社は受けもしなかったのですが、OB訪問自体は面白かった。 そのOBの方が言った言葉で最も記憶に残っているのはこれです。 「君は優秀だと思うよ。地頭…

真面目にテキトウする ③ -テキトウは世界を救うか-

さて、テキトウシリーズも第3回になりました。今回は「テキトウは世界を救うか」という大それたサブタイトルをつけ、その答えはもちろん「YES!!! Of Course!!」な訳ですが、「自分の生き方が世界を救うのではないか」という仮説を徹底的に立証するバイアス…

人生という祭り

昔からお祭りという特別な空間、時間が大好きでした。 小学校のときから、運動会や文化祭みたいな特別なイベントが大好きだったし、高校や大学の学園祭は、主催側として関わるのも、参加者側として関わるのも好きでした(どっちかと言うと主催者側の方が面白…

真面目にテキトウする ①

僕のモットーの一つは、「真面目にテキトウする」です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「真面目」の語源を調べてみると面白い事がわかります。 まじめ、の「まじ」の部分は、「じっと見る」という意味みたいです。「まじまじと見る」の「まじ」…

今使っている言葉を疑う - 深く考える為に ① -

こないだのジェンダーの記事の最後に、「『男女』と言った時点で人間はオトコかオンナのどちらかに分類できる、と仮定していることになる」と書きました。 今日はもう少しそれについて考えてみたいと思います。 「男」という言葉は、「女」という言葉と対に…

ジェンダーと自由について - キューバ その3 -

さて、こないだ書いた様に、キューバに行ったのはサルサを練習する為ですが、僕はダンスを通じてその社会を見るのも大好きなので、ダンスの先生とか、クラブやバーで知り合った人に色々話しかけたりしました。 さて、キューバの旅でテーマにしていたのはズバ…

会社を辞められない理由 -行動経済学から-

さて、次の質問を考えてみてください。 「今、コインを投げて、表がでたら140万円あげます。でも、裏がでたら100万円没収します。この賭けをやりますか?やりませんか?」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー たぶん、多くの人が、「やらない」と…

広告は騒音か?

さて、ひさしぶりに日本に帰ってきて、電車通勤なんか真面目にしちゃってるわけですが、毎日生活していく中で、今まで(いわゆる、発展途上国に住んでいた今まで)と大きく違うなーと思う事があります。 それは、「広告に接する機会が圧倒的に多い!」という…

船頭多くして船山に登ろう。高い高い山に。

という組織を作る事は難しいんだろうか? と、ふと思った。

「好きな事をする」ということは、「嫌いな事はしない」ということである。

新卒の時に入った会社でまだ新人の時、当時の上司からこんなことを言われました。 「君、好きな事をするのは構わないけど、嫌いな事はしない、ということでは困るんだよ。それが社会人というものだよ。勘違いしないでくれ。」 と説教をされました。 その時の…

意味の意味

僕は意味を問うのが好きですが、(働く意味とは何なのかとか、人生の意味とはなんなのかとか) そうすると、一つ難問にぶつかります。(上の二つも既に難問ですが。笑) 「意味」という言葉の意味です。 「意味」とはどういう意味なんでしょう。 ーーーーー…

(貧困削減 その4) マイクロファイナンス批判  マイクロ保険編

さて、こないだの記事でも紹介したように、マイクロファイナンスは小額の融資だけでなく、小額送金や小額預金、小額のリースといった他の金融サービスも含む概念です。 今日は、その一つである、小額保険=Micro Insuranceについて考えてみます。 - さて、こ…

(国際協力とか貧困削減に興味のある人達へ その3) マイクロファイナンスを批判する (かなりマニアック)

さて、前回の記事で告知させてもらったイベントは大成功でした。来て頂いた皆さん、本当にありがとうございました。 さてさて、僕はとてもあまのじゃくなので、いつもいろんな事を斜めに見たり疑ったりします。もちろん自分の事も疑います。(他人のことも疑…

(国際協力とか貧困削減に興味のある人達へ その2) マイクロファイナンスについて

さて、前回の記事で僕のお仕事についてちょっと書きましたが、今回はもうちょっとマイクロファイナンスについて踏み込んで書いてみようと思います。(ちょっとマニアックです。笑) 前回の僕のマイクロファイナンスの説明を読んで、「あれ、ちょっと自分の思…

(国際協力とか貧困削減に興味のある人達へ その1) 僕の仕事について

さて、少し僕がどんな仕事をしているのかについて紹介したいと思います。興味ない人は無視してください。笑 まあ、大きくくくると「貧困削減」みたいな分野に属する仕事をしているのですが、その中でも「マイクロファイナンス」とか呼ばれる分野を専門的に扱…

僕たちには、見たいものしか見えない。 〜キューバ その2〜

さて、キューバに行ったのはコスタリカの大学院で勉強している時だったのですが、キューバはクラスメート達にとっても魅力的な行き先だったらしく、大学院の友達も沢山キューバに行ってました。(僕はサルサのみが目的だったので、一人で行きました。笑) さ…

好奇心の方向 〜フィリピン その2〜

さて、昨日の記事で、フィリピン、レイテ島で毎年の様に台風の直撃を受け、貧しい生活を強いられている農民の人達は「本当であれば良い家に住み、車を持ち、良い服を来てバーを渡り歩きたいのかもしれません」と書きました。 これは、ちょっと嘘です。嘘じゃ…

「何も持たない」という生き方。 〜フィリピン その1〜

さて、こないだフィリピンのレイテ島というところに行ってきました。まあ、調査、というか、フィールドトリップ、というか、旅行、というか。 レイテ島というと日本ではレイテ沖海戦とかレイテ島の戦いで有名だと思います。 とっても奇麗な場所。 が、今回の…

僕たちは自分が本当に何が欲しいのかを知っているのか。(Needs と Wantsの話)

さて、いわゆる「途上国」で「貧困削減」みたいなことに関わっていると(*1)、山道をがたがた車で3時間行ってやっと着く村、みたいなところに行く機会が結構あります。都市から隔離された、農村部の村々です。こんなところ。 (*1)実は僕は、「途上国」、「…

人生を最高に楽しもう

ダンスをずーっとやっていますが、心からダンスを楽しむ様になってから、一段レベルが上がった様に思います。 楽しいから、続けられる。楽しいから、頑張れる。楽しいから、一段上のレベルに行ってみたい。楽しいから、もっともっと上手くなりたい。 楽しん…

世界は一つになれるか

(ずっと前にスペイン語で書いた記事と内容は同じです) 「戦争はなんでなくならないんだろう」、みたいな純粋な疑問を、小さい頃持った人もいると思います。 その答えとして、「国境なんてなくなればいいのに、世界が一つになれば良いのに」と思った人もい…

幸せの計り方とか 〜ある日のクラブ帰りの考察〜

こないだ、コスタリカの首都、サンホセに友達と踊りにいきました。その帰りにタクシーに乗ったのですが、そこで起こったある些細な、どこにでもある様な出来事をきっかけに色々考えたので、ちょっと書きます。 さて、何がおきたのかというと、4人でタクシー…