話の聞き方

こないだ、議論の仕方、というタイトルで記事を書いたので、その姉妹編ということで、「話の聞き方」です。




僕は、社会人1年目、2年目の時に、OB訪問、とやらを受けた事が何回かありました。

OB訪問、というのは、学生が、就職したい会社に努めている人に話を聞きにいく事です。シュウカツ生がよくやっています。

どうやってか知りませんが、僕の連絡先を入手して、「話聞かせてください!」みたいな感じで連絡がくるので、最初は「いや、僕、普通の社会人とちょっと違うからあんまり役に立つ話できないよ?笑」とかいって断ろうとするのですが、「それでもお願いします!」とか言われると、別に断る理由もないので、受けていました。




さてさて、で、レストランとかカフェに言って話をするわけです。

そうすると、なんだか奇妙な事がおこります。



「面接対策ってどうやったらいいですか!!??」とか質問が来るわけです。

で、僕は面接対策なんてしていないので、「何もしてないよ、普通に喋りに行けば良いと思うよ。きちんと会話できるかどうかが大事だと思うよ」と言います。

でもそれでは納得してくれなくて、「いや、なんかこつがあるはずです、こないだシュウカツセミナーで、押さえるべき3つのポイントを習いました。AとBとCです(なんだったかは忘れた。。。)先輩もこれ言ったんですよね!!!???」とかくる。

「いや、そんなこと全く言ってないんだけどな。。。」


とすると、「いや、先輩。面接ってのは、伝えるべきポイントが5つあって、これを効果的に伝える為には、、、、」と、なる。

ん?これはおかしいぞ? おれ、なんかシュウカツレクチャーされとる、これ、逆じゃねーか? となる。笑







さてさて。こんな経験をするうちに色々考えました。

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①話を聞きにくる人は「答え」を求めている。

僕の話を聞きにくる人は、「答え」を求めてるんだなーと思いました。
「こうすれば絶対受かるよ、頑張って!」と言ってほしげなんです。

でも僕は、それは言えない。だってそんな方法ないと思うから。

「いや、僕はこう言ったけど、言った事がたまたま面接官受けが良かったのかもしれないし、面接官なんて毎年変わるから、うん、僕が言った事を言うのが良いかどうかなんてわからないんだよねー。面接官も人間だからさ。好き嫌いあるし。。。」

とかしか言えません。




②話を聞きにくる人は僕が言った事が「正しい」と思っている。

僕がなんか言うと、凄くメモを取っている。マジメなんです。

で、後で、「つまりこういう事ですね!」とまとめをしてくれる。笑


例えば、僕が「面接ってプレゼンというより会話だと思うから、自分の長所を発表しようとするよりは、おっちゃんとダベリにいく、って気分で言った方が良いと思うんだけどなー。ちゃんとお互いコミュニケーションとれる、ってことの方が大事だと思うよ」というと

「面接はプレゼンじゃなく会話。双方向のコミュニケションが大事」

とかメモをとってる。すげーーー。。。笑


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さてさて、ちょっと僕の意見を述べます。話を聞く時はどうやって話を聞くのが良いんでしょう。



まず一つ目には、基本的には「正しい答えなんてない」と思って人の話を聞くのが良いのではないでしょうか。

これは、良く言われる事ですが、話をする人が権力のある人だったり、その分野の専門家と呼ばれる人だったり、憧れの人だったりすると、とたんに忘れてしまうような気がします。


たとえば上の例で言うと、「〜会社に受かった憧れの並木先輩が言う事だから正しいに違いない!」と思ってしまう。でもそんな事ありえません。

そもそも、〜会社なんて毎年何百人も新卒採用を受け入れてる訳で、その全員の言う事が正しいなんてあり得ないし、その採用方法だって、20分の面接を4回くらいやって採用かどうか決める様なもので、その採用のプロセスがその人物を正しく見極められてるかなんて相当怪しいです。(個人的にはほとんど見極められないと思っている。)


もう一つの上の例では「面接はプレゼンじゃなくて会話だと思う」というのは単なる僕個人の意見です。もしかしたらプレゼンタイプの面接が好きな面接官もいるのかもしれません。そういう人に、会話的な面接をしたら、不採用になってしまうでしょう。






まとめ1:どんな人の言う事も、「絶対に正しい」と思って聞くべきではない。



これをあからさまにやると(会社員時代の僕みたいに。笑)生意気だと思われて嫌われてしまうので、気をつけなければなりません。笑 

でも、やっぱり、いくら部長や役員のお偉いさんが言う事でも、絶対正しいなんてことはあり得ないので、仕方ありません。笑 






さてさて、でも、これをやりすぎると、「傲慢なメンタリティ」がクセになってしまう可能性があって、それはそれで注意です。僕はこれに陥ってた可能性があるなーなんて反省してます。

どんな偉い人が言う事も「へ、なんか偉そうにあたかも自分の意見が正しいかのように話してるけど、じゃあ証拠みせてみろ」的な感じで聞いてました。笑  ほんとうっとうしい新人だったに違いありません。笑


こないだも「議論の仕方」で書いた様に、「議論をする時には、「自分が間違っているのかもしれない」という考えを常に頭の中において議論する事が大事。」だと思います。


相手の言っている事が絶対に正しいなんて事はあり得ないのと同じ様に、自分の言っている事が絶対に正しいなんて事もあり得ないわけです。




まとめ2:相手の意見も、自分の意見も、「絶対に正しい」なんてことはない、と言う事を念頭に置いて話を聞く事が大事。





こうなると、何が正しいのか分からなくなって混乱してしまいます。もしくは不安になってしまう。

でも、それはしょうがない事です。だって、何回も言う様に、何が正しいのかなんて分からないんだから。



ということで、

まとめ3:何が正しいかなんて分からない、と思って卑屈になるわけでもなく、かといって傲慢になるわけでもなく話を聞く事が大事。



ということで今日は終わりにしときます。笑

んーなんかちょっと深めきれなかったなー。。。。続きはまたいつか書きます。。。