不平等?
今僕が働いているNGOは優秀な人が多いです。
修士号を持っていて、当然英語も話せて、仕事もテキパキして、土曜日も午前中は働いて、週末はもう一つマスターを取りに大学に通っていて、みたいな。
典型的なラテンアメリカの、時間にルーズで昼から飲んでて、お祭りばっかりしていて、というイメージとはほど遠いです。
求められるもののレベルも高くて、やりがいあるし、知的好奇心をいつも刺激されてとても楽しいです。
さて、5ヶ月ばかりここで彼等と一緒に働いていて、仲良くなってきて、色々な話をできるようになると、結構プライベートなことも話せるようになります。
こないだ給料の話になったときに思った事をちょっと書きます。
若手(20代後半)の月収は大体7万円くらいです。そして、10万円以上もらっている人は、1000ドルプレーヤー、なんて呼ばれて羨ましがられたりします。
この給与水準は、ニカラグアの中では高い方です。僕と同じ年齢の同僚は、「自分の親は公立の小学校の教師だけど、自分の方が給料高いよ」って言ってました。
さてさて、これを呼んでる皆さんは、当然、少な!って思うと思います。
そりゃそうですね、だって日本の新卒の給料は大体20万円だから、(もちろん物価とかちがうので単純には比較できないですが。)
僕が前働いていた会社は、それなりに名の知れた会社で、30歳代前半で年収は1000万円くらいなんじゃないかと思います。詳しい事はしりませんが。。。笑
多分、単純に比べると10倍くらい差があります。
でも、10倍の給料をもらっている日本人の人達が10倍能力が高かったり、10倍の付加価値を産み出しているかというと、そうではないと思います。
少なくとも、僕の同僚達は、皆きちんと真面目に働いているし、能力も高い。僕が前いた会社の人達と同じくらい能力が高いと思うし、きちんと成果も出していると思う。 (前いた会社をディスってるわけじゃありませんよ笑 前いた会社は大好きでしたし、尊敬できる人も多かったです!笑)
じゃあ何が違うんでしょうか?
それは、たぶん「たまたま生まれた国の差」です。
たまたま日本に生まれたから、たまたまニカラグアに生まれた能力が同じ人より、10倍給料がもらえる。
これって、不平等っていうんでしょうか?