お昼ご飯の時のおもしろい会話。
今日は職場の若手の同僚2人(二人ともニカラグア人)とお昼ご飯を食べました。
その時にした、面白くて、ちょっぴり深い話の備忘録です。
アニー:昨日、国連で働いてるヨーロッパ人と話してて、喧嘩しそうになったわ。
ガブ:どしたん?
アニー:彼等が、ニカラグアには自由がないって言うのよ。わたしはそうは思わないわ。ニカラグアでは何でも自由にできるから。
ガブ:何をもって自由と言うの?
アニー:例えばコスタリカでは道端でモノを売ろうとしても売れないのよ。法律違反だから。警察が来て売ってるものを没収しちゃうの。ニカラグアではそんなことないでしょ。
ガブ:でもニカラグアでも一応法律はそうなってるよ。人々は守ってないだけさ。ルールを守らないで良い事が自由なのかな。
アニー:。。。でもとりあえず、外国人が私たちの国(ニカラグア)に入ってきて、私たちの国の事を悪く言うのは許せない。私たちの国の貧困につけ込んでお金儲けしてるだけでしょ。彼等の給料、私たちの10倍くらいあるのよ。そんなに私たちの国が嫌いならどうぞ出て行ってくださいって思う。
ガブ:でも彼等に払ってる給料はニカラグアの税金から出てるわけじゃないから別にうちらが直接被害被ってる訳じゃないから良いんじゃない?
アニー:でも彼等は彼等のやり方を押し付けようとして来るでしょ。私たちには私たちのやり方、発展の仕方、生活のリズムがあるのよ。世銀とか、IMFとか、そういう国際機関の、もっと言えば西洋のペースを押し付けてほしくないのよ。
ガブ:自由の話に戻るけど、確かにニカラグアは、皆が好き勝手やって規律がない、という意味では自由だけど、それでは他人の自由を制限することになるから、良い自由とは言えないと思うよ。例えば、ここでは、バス一回乗るのにどんだけ苦労することか。好き勝手割り込んでくる乗客を押しのけて、値段を吹っかけてくる運転手と口論して、窓の外から手を伸ばしてモノを売ってくる人を振り払ってやっとバスに乗れるんだよ。彼等は確かに自由に好き勝手やってるけど、俺の自由を制限してるんだよ。それってほんとの自由じゃないでしょ?日本ではそんなことないでしょ、タイキ?
タイキ:そうだねー、あんまりそういう事はないね。
ガブ:この国はほんとに非効率だと思う。非効率は自由を制限すると思う。だからもっと効率的に物事を進めて発展させないといけないと思う。そして発展する為には、ある程度我慢したり犠牲を払ったりしなきゃいけないと思う。この国では皆貧乏なくせにどんどんお金を使うから、貯金できなくて、未来に投資する事もできない。見てみろよ、こんな貧しい国なのにバーやディスコは毎晩、満員だぜ。日本は発展する為に色々我慢したり犠牲を払ったりしただろ、タイキ?
タイキ:うーん。。。
と、こんな事を話していました。
備忘録までに。。。