ナンパの意義

僕が住んでるニカラグアマナグアでは最近ちょっと奇妙な事が起きています。


それは、ディスコがどんどん閉店していってる!んです。

(注:スペイン語ではClubというと、怪しいクラブで、普通に踊る所(といっても健全とは言い難いが。。。笑)はディスコテカって言います。閉まっていってるのはこの、ディスコテカ、のほう。)


なんてこった!俺の遊び場を返せ!





ニカラグアの人口は増えています。若者の多い国です。みんなムラムラしてるでしょ!なのになんで?(ちょっとおかしいか、、、?)

と思って色々友達に聞き込み調査(ただ聞くだけ)すると、どうやら、若者は友達同士でハウスパーティーをする様になったみたいです。







ニカラグアは、日本程、近所迷惑を考えなくて良い為、夜中まで音楽ガンガンかけてハウスパーティーをしてもおっけーです。

しかも、家が広いため家の中で踊れるし、

スーパーでお酒買ってきた方が、ディスコのバーで飲むより安いし、

なんてったって、家にはいくつかの寝室があるので、異性と仲良くなった場合には、、、、おっと。










さて、そうするとどうなるでしょう?

当然ですが、皆自分の友達としかパーティーはしません。見ず知らずの人は家に呼びませんから。

そうすると、同じ様な社会階層の人が集まって遊ぶ、みたいな事が起きてきます。











僕が日本のクラブ(これは、普通の踊るクラブ。こっちのディスコは日本のクラブにあたる)で好きだった理由の一つは、いろんな人に出会える、という点です。

40歳フリーターもいれば、23歳起業家もいるし、

ミュージシャンもいれば、サラリーマンもいるし

ナンパ目的もいれば、純粋に音楽好きもいるし、

金持ちで女の子にお酒おごりまくってる人もいれば、一文無しで来ておごられ待ちの女の子もいるし、




いろんな人がごちゃ混ぜになってるクラブ、という空間が好きでした。





でも、そういうことが、ニカラグアでは起こりにくくなっています。








ハーバード大学の哲学の先生、マイケルサンデル先生は、このトークの中でこんな事を言っています。

http://www.ted.com/talks/michael_sandel_why_we_shouldn_t_trust_markets_with_our_civic_life.html



「民主主義は完全な平等を必要とはしません。必要なのは、人々がその生活を共有する事です。大事なのは、異なるバックグラウンドの人々や異なる生活を送る人々が、普段の生活の中でお互いに出会う事です。そうして、私たちはお互いに会話をし、お互いの違いを受け入れる事を学びます。そして、そうすることによって、私たちは、皆の利益、皆の為、公共の利益、という事を考えるようになるのです。」











そう、まさに、ディスコで異なるバックグラウンドの人々と知り合い、話す事は大事な事なのです!!





僕も、それが好きでした。



ナンパして、最初はくだらない話をするんだけど、そのうち、仕事の話とか、今悩んでる事の話とか、そういう、少し真面目な話になっていく。そして、すこしだけ、相手の人生が垣間見える。


ああ、こんな人が世の中にもいたんだ、世界は広いなあ、って。


そして、自分を省みる。自分の今までの主義や主張、やってきたことは、この人達から見たらどうなんだろうか、と。











結論



ナンパしよう。