AとBの間(あいだ) 〜アントレプレナーシップ〜

大学時代のゼミの専攻は、「社会起業論」、英語でいうと「Social Entrepreneurship」でした。

フランスにいた時に学んだんですが、この英語の名詞、「Entrepreneurship(アントレプレナーシップ)」の語源はフランス語の動詞Entreprendreにあるようです。(言語学者じゃないので間違ったら訂正してください。。。笑)



さて、このフランス語の動詞「Entreprendre」は二つの部分から成り立っています。

ひとつは「entre」、もう一つは「prendre」です。

entreの意味は、between、つまり、「なんとかとなんとかの間」という意味です。

そして、prendreの意味は、take、つまり、「持つ、つかむ」という意味です。




つまり、この二つを組み合わせた「entreprendre」の意味は「間を取り持つ」みたいな意味になるということです。



これに気づいた時に、はっとしました。

起業家精神」という意味の「アントレプレナーシップ」の語源は「間を取り持つ」という意味だったのか、と。










起業家精神」というと、なにやら、ビジネスを自分で起こして、社長になって、バリバリお金を稼いで、みたいなイメージがあるかもしれません、


でも僕はあんまりそういうのには興味がありません。


だから「俺は起業家向きじゃないなー」なんて思ったりもしました。






でも、前にもいくつか書いた様に、いろんな世界の間に橋を渡せる人でありたいなーとはいつも思っています。


ビジネスと援助の間。

学問と実践の間。

日本と海外の間。

理性と感情の間。

頭と心の間。

                                • -

参考:
• 橋を架ける:http://d.hatena.ne.jp/Vivalavida0423/20140808/1407514726
• Inter-Discipline: http://d.hatena.ne.jp/Vivalavida0423/20130113/1358092975

                                • -




僕はいつも、どこにいっても、ふらふらしているような気がします。日本にいるわけでもなく、海外に住んでるわけでもなく、めっちゃ日本人日本人してるわけでもなければ、完全に外国人になりきれてる訳でもない。

どっかの組織に属しても、なにかのグループとか派閥に属するのが苦手で、いつもどっちつかずです。

勉強も好きだけど、何かプロジェクトを進めるのも好きで、学問を究めるのか、ビジネスの世界で生きて行くのか、どっちつかず。

日本語も英語もスペイン語もフランス語も一応できるけど、どれも完璧じゃなくて(ん?日本語は一応完璧か?笑)どっちつかず。









そんな自分はダメなのかな、と思った事もありました。




でも、それで良いでしょう。どこに属するわけでもなく、ふらふら生きて行って。なぜかって?そしたら、「間を取り持てる」ようになるかもしれないから。



業は起こせなくてもいい。だから、「間を取り持てる」人になりたい。橋を渡せる人に。











昔々好きだった子が言っていました。


「新しい世界とはそこにあるものじゃなくて、人と人との間に出来るものだと思う」

と。