ごめんね

今週は一週間、出張?でニカラグアの太平洋側の街を回っていました。

そのレポートはまた書くとして、一ついいなあと思う出来事がありました。





出張は、同僚と一緒に行っていて、出張3日目の夜、6人くらいで一緒に飲みに行ったんです。

ちょっとほろ酔い気分になって、色々冗談を飛ばし合ったりしてました。僕の事をチャカしたり、アジアの政治経済状況の事を話したり、それをまたおもしろおかしく言ってみたり。

当然スペイン語なのでついていけない部分もあって黙って聞いてる時間が長かったのですが、まあまあ、こんな感じだろう、日本もニカラグアも飲み会は似てるなあ、なんて思ったりしてました。


さて、ここからです。



次の朝起きると、一緒に飲みに行ったうちの一人が、僕の方にやってきて

「昨日の冗談が君を悪い気分にさせてたらごめんね」

と言ってくれたのでした。

僕はそれを聞いて、なんて美しいことなんだろう、と思いました。




別に、僕は、自分がチャカされたりするの慣れているし、なんも気にしてなかった。まあ、めっちゃ楽しかったかと言われればそこまでではなかったけど、まあ、こういう飲み会もあるだろう、的なね。


でも、それを察したのか、次の朝謝ってきてくれたんです。





自分がしてしまって、悪かったなあ、と思う事を素直に謝る、って凄く難しいし、勇気のいる事だと思う。

なんだかんだ理由を付けて、自分を正当化したくなったりする。
そんな理由なんて、いくらでも見つかるんです。探せば。
そして、時間がたてば、相手もこっちも忘れたりする。
そして、なかったことになって、記憶から薄れてゆく。



でもそこで、「ごめんね」と勇気を持って言えることは、素晴らしい事だと思う。



謝ったら負けを認めた事になって、もしくは自分の罪を認めた事になるので、裁判とかでは、絶対に謝らない方が得な文化も世界にはあるらしい。

でも、僕はやっぱり、謝る事のできる人間でありたいなーなんて思った。



そして、それを、世界の裏側のこの国で感じるなんて思ってもいなかった。

ましてや、なんだかよく分からない年下の外国人に対して、いい歳した、子供もいる恰幅の良いおっちゃんが、謝ってくれた。神妙な顔をして。


自分も何歳になってもそうでありたいなーと思った。そうできるのは、かっこいいなー
とも思った。



少し心が暖かくなった朝だった。